親子二代の猫バカだから
私の母はこういう人だった。
写真を撮るときはいつも猫と一緒だった。
いわゆる、猫バカ。
子供の時からこんな人の子供だったから、
いつも猫がいたし、猫と共に育ったっていう感じ。
それでも、子供の頃は、
『私は絶対こんな猫の奴隷になんかならないわ!』
と思っていたけれど・・・・
ここ2、3日、また家の周りをウロウロしている白い猫がいる。
きっと捨てられたんだな、と思う。
私の住んでいる眉山という小さな山は、
真っ平らの徳島市にあって、そこだけ、ちょこんと小さい山になっている。
山の周りはお寺とお墓だらけ、
そして、私の住んでいるあたりは、犬、猫の捨て場、となっている感がある。
近所の病院の調理場の裏とか、
ミニお遍路コースがあって、市民のいい散歩コースになっているんだけど、
そこの憩いのベンチとか、
ラブホテルの調理場の裏とか、
そこで猫や犬たちがご飯もらったり、
毎日そんな野良猫たちに餌を運んできてくれるおじさんがいたり、
そんなことを知っている人がここに動物を捨てていく。
そんな猫たちが、うちに猫が出入りしているのを知って、
うちの庭にもやってくる。
そして、悲しげな声で、ニャーと鳴くのだ。
捨てられた猫の悲しげに鳴く声には耐えられない。
私の耳はそんな音にはすごく敏感で、
普通の人には聞こえない猫の鳴き声も、必ず聞こえるんだ。
走って行ってご飯をあげたい衝動にかられる。
・・・・・でもね、いっつもそんなことしてられないでしょ?やっぱり。
一回ご飯あげれば、猫は期待して必ず次も来る。
見たら可愛いから、そして、雨が降ったらどうしようとか、寒くないかな、とか・・・・
気になって、気になって、頭から離れなくなる。
だけど、留守も多い私、そんなにたくさんの猫は飼えない・・・
そうでなくても、うちの猫ドアはいつも開いているから、
私たちの見ていない時、うちに入ってきて、ご飯を勝手に食べて行って、
そして、またやってくる。
ジュレもトゥーイもそんな猫だった。
それでも、一度見て、触ってしまったら、
もう、こっちがノックダウンされてしまって、
気になって、可愛くって、もう離せなくなっちゃう。
ジョアンがいた頃は、大人のよそ者の猫がうちの縄張りに近づいてきたら、
ものすごい勢いで、どやしあげて、追い払ったものだった。
ジュレもトゥーイも、死んだチッチも、まだ子供だったから、
ジョアンが受け入れてくれて、
だから私が飼えることになったんだ。
ジョアンはうちのガーディアンだったからね。
今日も、昼間、うちの猫たちが爆睡している間に、
その白猫が入ってきて、ご飯を食べて行ったらしい。
うちの今いる二匹は、誰とも喧嘩もしたことなくて、
怖がりで、弱虫だから、よその猫を見たら、
さっさとうちに帰ってくる。
まさか、『うちの飯はうまいで!食べに来いよ!』
なんて言ってないだろうなぁ。
今日帰ってきて、台所でお料理していたら、
台所の窓の下で、可愛い声でニャーニャーと、その猫鳴いていた。
思わず外に出て見に行きたい衝動に駆られたけど、
いやいや、ダメダメ。
一回目が合ってしまったら、かわいそうで、ご飯やらずにいられなくなるから。
だけど、頭からは、猫のことが離れない。
辛くって、そして、不機嫌になってしまう。
昔、旅行ばっかりしていた頃は、捨て猫を見たり、声を聞いたりしたら、
走って逃げていたよなぁー・・・・
だって、旅行ばっかりしているのに、猫を飼うのは絶対無理だったから。
ああ。それにしても。
自分の身勝手で、動物を捨てる人間たちには、
本当に腹がたつ!
許せない思い。
もちろん色々事情があるでしょうよ。
でも、捨てられた後、その子たちはどんな思いをして、
どんな結末を迎えるか、考えないの?
あの、物悲しい捨てられた猫の声を聞きたくない。
こんなことを言ったら、私の友達の何人かは、
一生懸命、保護猫活動をしていて、
彼女たちに怒られるかもしれないけれど、
私は悲しげなそんな猫たちを見ると、
理性が吹っ飛んでしまうのよ。
『そこまで猫たちに感情移入して、どうすんねん?』と言われるけれど。
どうしょうもない。
親子2代の猫バカだからね。
あーあ。ちょっと、だいぶ憂鬱だなぁ・・・・
- 2017.08.01 Tuesday
- ねこネコネクション
- 01:22
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- by SilverMoon